耳症状（耳鳴り・難聴）・鍼灸治療について
急に耳鳴りがする・相手の声が聞こえずらい…
などの症状を感じる事はありませんか？
- 疲れてくると耳鳴りがする
- 耳の中が詰まったようになる
- キーン・ピー・ザーという耳鳴がたまにある
- 天気の変化で起こりやすい
- 相手の声が聞こえずらい
1つでも当てはまるものがあれば治療対象です！
耳鳴・難聴の鍼灸治療
鍼治療では、耳周囲への局所治療と、耳へ関わる経路をつかう全身治療を行います。 音を感知する蝸牛神経と音を脳へ伝える内耳神経がある周辺へ鍼の刺激を入れ、血流を促します。
全身の治療では、肝経と腎経という経路を使い治療をします。足先から上へ昇る経路であり、耳症状が出る時はこの経路が弱っていることが多いからです。
東洋医学では肝腎同源（かんじんどうげん）という言葉があり、「肝」に問題が発生すれば「腎」が補い「腎」に影響が出れば「肝」が補います。肝経と腎経のバランスを整えて耳症状を改善していきましょう。
- 肝実症
- ストレスなどの感情の乱れにより肝の気が強くなり、熱がこもっている状態。
肝の気は上へ昇る性質があり、滞ると熱を生み出すため耳症状が起こりやすくなります。 - 腎虚症
- 腎の生まれながらに備わっているエネルギーである「先天の気」が弱くなった状態。
腎の気は耳を司っています。 その為、加齢や過労によって腎気が不足すると耳に十分な気血が届かなくなり、難聴や耳鳴りを引き起こします。
耳症状のマッサージ
- ①耳周り
- 側頭部・コメカミの辺りには耳に繋がる血管と神経が通っています。
疲労が溜まるとこれらの筋肉は固まるので、マッサージで緊張を緩和させ、 頭や顔周りの筋肉をストレッチしていきます。 - ②首周り
- 首肩凝りをひどく感じている時は、自律神経も乱れやすく耳鳴りや耳の違和感を感じやすくなっています。
脳へ行く神経も通るところなので、首周りをしっかりマッサージして頭をスッキリさせましょう。
耳症状に効くセルフケア
当院でオススメしているセルフケアを3つ紹介します。1、耳や後頭部を温める
タオルを水で濡らし、ビニール袋やラップで包み電子レンジで500～600Wの出力で30秒～60秒温めます。 温かくなったタオルを耳や後頭部に当て5分程度温めて下さい。耳の血行が良くなり神経が活性化します。
2、耳を引っ張る
耳を指でつまみ、前後や上下に優しく引っ張り耳のストレッチをします。
30～60秒程度行って下さい。 硬いと感じる方向にストレッチするとさらに効果的です。耳介をストレッチすると耳の血行が良くなり神経が活性化します。
3、ツボを刺激する
耳症状に効果的なツボをイタ気持ちいいくらいの強さで30秒程押してあげましょう。お灸をするのも効果的ですよ。オススメのツボをご紹介するので試してみてください。
| ①耳門 | 耳の前側で耳珠と呼ばれる小さな出っ張りのすぐ上。 |
|---|---|
| ②聴会 | 耳の前で顎関節の近く。口を開けた時にくぼみができる所。耳周辺の血行が改善され、耳鳴り・難聴が緩和されます。 |
| ③翳風 | 耳の付け根の後ろ側。口を開けるとくぼむところ。難聴・耳鳴り以外にも顔のむくみやくすみにも効果が期待できます。 |
| ④太渓 | 足の内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。加齢による耳鳴り・難聴・疲労感にも効果が期待できます。 |
|---|---|
| ⑤太衝 | 足の甲で親指と人差し指の間を上がっていくと、指が止まるところ。ストレスや自律神経 の乱れによる耳の症状に効果的です。 |
耳鳴り・難聴の分類
長く続く耳鳴り・耳の痛み・急に聞こえなくなったなどの症状により医療機関の受診を勧めております。下記に耳鳴り・難聴を分類を記載していますのでご参考下さい。
