月経前症候群(PMS)の症状・鍼灸治療について
心身ともにいつも通りの自分でいられるように
月経前症候群(PMS)とは
生理の2週間前から起こる様々な症状の総称です。症状は腰痛、腹痛、頭痛、めまい、下痢、便秘、眠くなる、イライラ、怒りやすい、攻撃的になる、無気力、憂鬱など身体面でも精神面でも様々です。症状がひどくて、日常生活や仕事に支障が出ることも少なくありません。どれも分かっていても本人にはどうしようも出来ないのが特徴です。
女性ならどれかしらの症状に当てはまるケースがほとんどで、自分の周りの女性もなにかしらの症状を持っていることから症状があるのが当たり前と諦めている方が多いようですが、鍼灸治療では症状の軽減、改善が見込めます。
月経前症候群(PMS)の鍼灸治療
腰痛、頭痛、便秘などそのときに出ている症状を改善する治療を行いますが、それと同時に自律神経系、内分泌系の機能を調整し、全身の状態を整えて症状自体が出にくい身体にする治療を行っていきます。
東洋医学的には肝・腎・気・血が関係が深く、これらが多すぎたり、少なすぎたり、冷えや熱の影響を受けてバランスを崩し様々な症状を引き起こします。婦人科領域の疾患に対する治療は、足への刺激が女性生殖器に及ぼすことが研究報告からも示されていますので、鍼や灸を使い適切なツボを刺激し、これらの過不足や気血の流れを調整し、肝・腎の働きを活発にして根本的な改善を目指します。
月経前症候群(PMS)の主なツボ
関元 | 泌尿、生殖器疾患、軟便、下痢に効果的。 |
---|---|
腎兪 | 腰足の重さ、腰痛、泌尿器の症状、むくみ、耳の症状、足の冷え。 |
次膠 | 腰痛、生殖器の症状、泌尿器の症状。 |
三陰交 | 消化器のほか、女性疾患の特効穴。冷え症状、婦人科症状(月経不順、更年期障害など)を調節。 |
血海 | 婦人科の症状、血の滞りを良くするツボ。 |
関元兪 | 慢性的な腰痛のポイント。胃腸の症状。 |
気海 | 消化不良、便秘、下痢、生殖器症状など。下腹部の状態を整える作用と腎の気を補う作用がある。 |
足三里 | 胃腸の症状、めまい、むくみ。疲労回復に有効。 |