生理不順の症状・鍼灸治療について
毎月くるその痛み鍼治療で軽減できます
生理不順とは
生理不順は大きく分けて2つのグループにわけられます。
過少月経・稀発月経と頻発月経・過多月経タイプです。 それぞれ症状や治療方法も違います。
過少月経と稀発月経とは
- 過少月経
- 生理の周期が正常であっても毎月の月経出血量が少ないもの
- 稀発月経
- 生理の周期の異常に長いもの
過少月経・稀発月経ともに卵巣及び子宮内膜の機能低下によって起こるとされています。
過少月経と稀発月経の原因
卵巣及び子宮の発育不全、小児様体質、脂肪過多、栄養障害、貧血、結核、伝染病、内分泌疾患、全身衰弱などがあります。
鍼によって治りやすいものは、その原因が精神作用によるものや慢性的な冷え性によるものです。
ここでいう精神作用は東洋医学的な考え方で大脳皮質より間脳を経て、脳下重体あるいは卵巣にストレスなどの精神作用が伝達されてそれが生理周期にに影響を及ぼすというものです。
頻発月経と過多月経とは
- 頻発月経
- 生理の周期が異常に短いもの
- 過多月経
- 異常に出血量が多いもの
頻発月経・過多月経はともに同じ原因に基づくことが多く、交互または同時に起こることもよくあります。
また頻発月経は過多月経と合併することもありますが、その時しばしば血の塊【凝血】が混ざり、持続日数も長く貧血に陥ることがあります。
頻発月経と過多月経の原因
- 子宮骨盤内のうっ血を起こす疾患、たとえば子宮、卵管、卵巣などの炎症があるとき。あるいは子宮筋膜、子宮の慢性肥大、子宮後屈や子宮膜など
- 骨盤内の炎症や腫瘍がある場合や常習便秘
- 子宮筋の収縮不全(発育不全や炎症)、筋腫がある
- ホルモン障害、たとえば脳下重体、甲状腺、卵巣その他の内分泌線の機能障害で思春期や更年期における月経過多はこれに属します
生理不順の鍼灸治療
原因療法を第一として対症的な治療をする。
鍼治療では、除痛・止痛効果が極めて有効であり、定期的に行えば予防としても効果を見込めます。
生理不順の主なツボ
関元 | 泌尿、生殖器疾患、軟便、下痢に効果的。 |
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腎兪 | 腰足の重さ、腰痛、泌尿器の症状、むくみ、耳の症状、足の冷え。 |
次膠 | 腰痛、生殖器の症状、泌尿器の症状。 |
三陰交 | 消化器のほか、女性疾患の特効穴。冷え症状、婦人科症状(月経不順、更年期障害など)を調節。 |
合谷 | 顔の症状、目の症状、全身の気を調節するときも使用します。他に貧血を回復させる返し鍼に使われる。 |
曲骨 | 月経不調や帯下に有効 |
大巨 | 消化不良、便秘、下痢、生殖器症状など。下腹部の状態を整える作用と腎の気を補う作用がある。 |
中極 | 胃腸の症状、めまい、むくみ。疲労回復に有効。 |
肝兪 | 目の充血、眼精疲労、めまい、イライラ、飲み過ぎ。 |
関元兪 | 下痢、腰痛などに有効 |
長強 | 痔、下痢、便秘などに有効 |
崑崙 | 頭痛、首の痛み、肩背中の引きつれ、腰痛、足首の痛み、膀胱経の症状がでやすい。足の疲れやむくみ、下痢にも有用。 |
陰包 | 月経不調、小便不利などに有効 |
血海 | 婦人科の症状、血の滞りを良くするツボ。 |
地機 | 消化器症状、月経異常などに有効 |
照海 | 咽喉の乾燥、不眠。陰経の調整に有用。 |