五十肩(肩関節周囲炎)の症状・鍼灸治療について
疲労を残さない身体を作っていきませんか?
五十肩(肩関節周囲炎)とは
五十肩とは40代以降に多く見られ、突然に肩の動きが制限され、痛みを伴うものの総称です。ケガなどはっきりした原因があるものを省いたものを通常指し示す言葉です。
五十肩(肩関節周囲炎)の特徴
急性期は動かさなくても痛みを感じます。肩の動きが制限されているので、手を上げようとすると激痛が走ります。慢性期においても肩の動きで痛みが発生します。夜寝ているときに肩や手の置き場がなく、夜間に強い痛みを訴える方も多いです。寝るときは、痛みがある肩を上にして横向きで寝て、抱き枕をして肩を腕の重みから開放すると痛みが軽減が見込めます。
五十肩(肩関節周囲炎)の症状
髪をとかしたり、エプロンの紐を後ろで結んだりする動作で特に痛みを感じます。五十肩の人が痛いほうの手を上に挙げる場合は、体を斜めにして手を上に挙げるなどの代償運動(痛みをかばう動作)が見られます。
五十肩(肩関節周囲炎)の鍼灸治療
- 局所治療
- 局所治療としては、障害のある肩の周りの筋肉に鍼やお灸をして、緊張を緩めます。初期ではまず痛みを軽減するために鍼を刺入し、鎮痛効果を出します。ツボとしては、肩髎(けんりょう)、肩髃(けんぐう)、天宗など肩周りのツボのほかに、曲池、外関など腕のツボ、陽稜泉、陰稜泉などの足のツボもつかいます。
- 全身治療
- 全身的な治療としては、局所治療をした上で痛みのため乱れた自律神経を整えたり全身の筋肉のバランスを整えたりします。東洋医学では経絡と呼ばれる筋肉を支配するツボや反応点が全身にありますので、それをすべて整えていくのが全身治療です。痛みの強い方や重症度合いの高い患者さんにはこちらをお勧めしております。